(毎日新聞 2012年05月28日 東京夕刊)
全量検査などおよそ非現実的なのだ
http://mainichi.jp/feature/news/20120528dde012040072000c.html
「消費者の理想を突き詰めると、全量検査ということになるのかもしれないが、現実には無理ですね」
そう話すのは厚生労働省の幹部……ではなく、食品や土などの放射性物質濃度を個人が測定できる施設「ベクミル」(千葉県柏市)の高松素弘社長。「ベクミル」は、自分の子供たちの食の安全のために機器を購入した高松さんが設立した会社だ。
実際に、高松さんが、タケノコの放射性セシウムを測定するところを見学した。皮をむき、包丁で刻んだ後、フードプロセッサーで細かくしたものを測定用の器に隙間(すきま)なく詰め込む。それを装置にセットして、質量などの数値を打ち込んで測定を開始する。測定完了まで20分。1キロあたり約17ベクレルが検出された。さらに高い精度を求めるには、検体の量を増やし、より長く時間をかける必要がある。全量検査などおよそ非現実的なのだ。


